クルーズ旅行というよりも日常がテーマになるが、筆者はスマホ2回線を「ほぼ0円」で維持してモバイルワーク(ワーケーション)をしているというお話だ。


なお、2回線といっても日常的に2台持ち歩くのは面倒なので、DSDV対応のスマホを利用している。
DSDVとは「Dual SIM Dual VoLTE」の略であり、1台のスマートフォンに2枚のSIMカードを挿入したうえで、両方のSIMで同時に着信(待ち受け)&通話・通信可能である機能を示す。

簡単に言えば、1台のスマホやタブブレットで2つのSIMが利用可能であることを示すのだが、ここで登場するのが前回解説した楽天グループの株主優待だ。

注意しなければならないのは、楽天グループの株主優待は「与えられた電話番号」であるため(MNPできない)、自分の所有する電話番号として恒久的には運用することはできず、優待が終了すればなくなる電話番号でもある。
ちなみに自分の電話番号は、もう一つのSIMで運用すればよいので、ここで毎月0円運用できるpovoを活用する(180日以内にトッピングは必要)。

まとめると、通話着信はpovoで自分の携帯番号、通話発信と通信は楽天株主優待の月30GBを利用することで、「スマホ月額実質0円」が完成するのだ。
スマホがデュアルSIM対応であることが必須になるが、この条件さえ満たせば、特に不便を感じることはない(スマホの上部、アンテナが2つあることが確認できる)。

本来のテーマであるクルーズ旅行の話にもどるが、港では楽天モバイルが繋がるが、洋上ではつながらない。
しかし、陸が見える場所であればpovoとDocomo系のどちらかが繋がることが多い。
ということで、クルーズ旅行は「スマホ2台」を持ち込み、もう一台のスマホには「docomoデータ通信専用 プリペイドSIM xxx日間 xxGB」などの使い切りのSIMを挿入して活用した。

180日間&10GBで2000円ほどであり、もちろんテザリングも可能なので、楽天がつながらないときにはもう一台のスマホのdocomo系を領すれば、立派なモバイル環境&ワーケーション環境を実現できる。
ちなみに8日間無制限なども存在するため、クルーズ旅行の日程があえば、こちらをチョイスしてもよいだろう。

知っている人は知っているテク、というお話だったが、1台で2回線、予備として別スマホで別キャリア1回線を確保すると、どこでも快適にモバイルができるのでお勧めである。