<MSCベリッシマの本格的F1シミュレーター
1分の1スケール マシンごと動く エンジン音 シフトショック>
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MSCベリッシマを知らなくても、F1ファンであれば「MSC」という単語に見覚えがあるだろう。
開幕戦F1バーレーンGP、第2戦F1サウジアラビアGP、第3戦F1オーストラリアGP、どのグランプリにもコースを凝視すれば必ず「MSC Cruises」のロゴは存在する。
そして、ご存じの通り第4戦日本GPは「MSC Cruises 日本グランプリ」であり、タイトルスポンサーでもある。
このようにF1と関係が深いMSCゆえに、クルーズ船MSCベリッシマには「超本格的F1シミュレーター」が備えられているのだ。
つまり、海の上に浮かぶ、クルーズ船の中にあるF1シミュレーターということだ。
クルーズアプリのフォーミュラレーサーシミュレーターの解説には【グランプリの会場以外でもレース体験はここほどリアルではないかもしれません】という微妙な翻訳が掲載されている。
原文は覗けなかったが、要は「一番リアルなF1シミュレーター」という意味なのだろう。
料金は5分12ドル(約1800円)なのだが、本格的F1シミュレーターに乗れるなら惜しくない金額だ。
むしろ「5分」という時間制限が気になる。1周を1分半ほどと仮定した場合、ローリングスタートでもない限りアタックラップは2周しかできない計算になり、サンドトラップに捕まって手間取れば1周もアタックできない可能性がある。
乗船前に仕事をしながら、軽く「MSCベリッシマのF1シミュレーター」のレビューがないか調べたのだが、ほとんどの記事は「MSCベリッシマには本格的なF1シミュレーターあるよ」という話だけで、まともな実走レビューを見つけることができなかった。
ということで、筆者がこのF1シミュレーターに乗ってレビューしようというのが本連載である。
乗る前の懸念としては、右足ブレーキペダルだとしたら、その時点で興覚めということと、クルーズ船という意味ではいろいろな人が乗れるようにABSやTCSを効かせてマイルドな乗り味にしていることが予想されることだ(個人的にはF1シミュレーターの名に恥じぬようにスパルタンであってほしい)。
まあ、自分で乗ってみればわかることだ。
筆者の実走体験は次回掲載として、ここでは最後にMSCベリッシマのアプリに掲載されているF1シミュレーターの解説を載せておこう(つづく)。
(つづき「プールの下にある洋上のF1sim」はこちら)
◆F1シミュレーター
●MSCベリッシマのデッキ16
グランプリの会場以外でもレース体験はここほどリアルではないかもしれません
SimGP は本物のデザインに合わせて製造されたカーボンとコンポジット構造を備えた視覚的に見事な MSC フォーミュラレーサーシミュレーターです
純正のF1タイヤシート位置カスタムの4点式シートベルトハーネスドライバーに対応する十分な範囲の電子ペダル調整が特徴です
専門的に設計されたステアリングシステムはドライバーにフォースフィードバック(振動することで物がぶつかったような感覚や現実のスイッチを押したような感覚が得られる)を提供するためドライバーはタイヤのグリップを感じ電光石火のような素早い反応を得ることができます
ペダルにはリアルなブレーキングを可能にする一連のセンサーが搭載されていますトリプル DLP プロジェクターシステムはドライバーに途切れることのない完全な視野を提供しホイールが見えると予想される場所に正確に投影しドライバーが次の頂点を評価したり他の競争相手を確認したりできるようにします足を踏み入れて比類のないフォーミュラレーサー体験をお楽しみください